IELTSリーディング対策完全ガイド|独学で6.5達成する勉強法【2026年版】
IELTSリーディング対策完全ガイド|独学で6.5達成する勉強法【2026年版】
「60分で3パッセージ40問、どう考えても時間が足りない」 「答えの根拠は見つけたのに、言い換えられていて気づけなかった」 「AcademicとGeneral Training、対策は同じでいいの?」
IELTSリーディングは4技能の中で日本人の平均スコアが最も高い6.1ですが(IELTS公式統計)、それでもほとんどの受験者が「時間が足りない」「6.5の壁を超えられない」と感じるセクションです。
リーディングは「英語力だけでは解けない」試験です。問題の7割以上がパラフレーズ(言い換え)を使って出題されるため、正しい戦略を知っているかどうかでスコアが大きく変わります。
この記事では、IELTS 6.5を取得した開発者(Ko Inoue)が、問題形式別の攻略法からスコア帯別のロードマップまで、独学でリーディングスコアを確実に伸ばすための対策を完全に解説します。
この記事でわかること: - IELTSリーディングの基本情報とAcademic / General Trainingの違い - 5つの問題形式別の攻略法と解答テクニック - スコアを伸ばす7つの実践テクニック(パラフレーズ訓練法・CDI攻略含む) - スコア帯別(5.0→5.5→6.0→6.5→7.0)の具体的な学習ロードマップ - 忘却曲線を活用した効率的な語彙学習法とおすすめ教材
IELTSリーディングの基本情報
スコアアップの戦略を立てる前に、試験の仕組みを正確に理解しましょう。
試験形式:3パッセージ・40問
IELTSリーディングは60分で3つのパッセージを読み、40問に解答するテストです。
項目 | Academic | General Training |
|---|---|---|
試験時間 | 60分 | 60分 |
パッセージ数 | 3つ | 3セクション |
問題数 | 40問 | 40問 |
素材の特徴 | 学術論文・専門誌 | 広告・ガイドブック・新聞・論文 |
語数 | 各700〜900語(合計2,150〜2,750語) | セクション1は短文複数、セクション2-3は長文 |
難易度の変化 | パッセージ1→2→3で段階的に上昇 | セクション1が最も易しく、セクション3が最も難しい |
重要: Academicの3パッセージは全て学術的な内容(科学・歴史・社会学など)です。一方、General Trainingのセクション1は日常的な短文(広告・通知・時刻表など)で構成されており、セクション3のみAcademicに近い難易度になります。
詳しい違いは「IELTSアカデミックとジェネラルの違い|語彙レベルまで徹底比較」で解説しています。
スコア換算表:正答数とバンドスコア
何問正解すれば目標スコアに届くのか。AcademicとGeneral Trainingでは換算基準が異なります。
Academic Reading:
バンドスコア | 正答数(/40問) | 正答率 |
|---|---|---|
5.0 | 15問 | 38% |
5.5 | 19問 | 48% |
6.0 | 23問 | 58% |
6.5 | 26問 | 65% |
7.0 | 30問 | 75% |
7.5 | 32問 | 80% |
8.0 | 35問 | 88% |
8.5 | 37問 | 93% |
9.0 | 39-40問 | 98-100% |
General Training Reading:
バンドスコア | 正答数(/40問) | 正答率 |
|---|---|---|
5.0 | 23問 | 58% |
5.5 | 26問 | 65% |
6.0 | 30問 | 75% |
6.5 | 32問 | 80% |
7.0 | 34問 | 85% |
7.5 | 36問 | 90% |
8.0 | 38問 | 95% |
ポイント: General Trainingはテキストが易しい分、同じバンドスコアを取るためにより多くの正答数が必要です。Academic 6.5は26問正解ですが、General 6.5は32問正解が必要になります。
(参考: IELTS公式バンドスコア説明。スコア換算は試験回によって若干変動します)
コンピューター版(CDI)とペーパー版の戦略の違い
IELTSリーディングにはコンピューター版(CDI: Computer-Delivered IELTS)とペーパー版の2つの形式があります。リスニングと異なり試験時間は同じ60分ですが、解答のアプローチが変わります。
項目 | コンピューター版(CDI) | ペーパー版 |
|---|---|---|
解答方法 | 画面上でクリック/入力 | 解答用紙に手書き |
ハイライト機能 | テキストを選択してハイライト可 | 問題冊子に自由に書き込み可 |
問題とパッセージの表示 | 左右分割画面 | 問題冊子を行き来 |
転記時間 | なし(直接入力のため不要) | なし |
大文字・小文字 | 入力時に注意 | 手書きで注意 |
ページ移動 | スクロール操作 | ページをめくる |
コンピューター版のメリット: - ハイライト機能でキーワードを視覚的にマークできる - Ctrl+F(検索機能)は使えないが、パッセージと問題を同一画面で確認できる - 選択式問題はクリックだけで解答でき、時間節約になる
ペーパー版のメリット: - パッセージ全体を俯瞰しやすい(紙を広げて見渡せる) - 自由な書き込み(矢印、囲み、メモ)がしやすい - 画面疲れがない
筆者の実感: コンピューター版はハイライト機能が非常に便利で、特にMatching問題やTRUE/FALSE問題で威力を発揮します。ただし、長時間の画面読みに慣れていないと集中力が落ちるため、事前にオンラインで長文を読む練習をしておくことをおすすめします。
日本人がリーディングで苦戦する3つの原因
日本人のリーディング平均スコアは4技能中最も高い6.1ですが、6.5以上を目指すと壁にぶつかる人が急増します。その原因は明確です。
原因1:時間内に読み終わらない
最も多い悩みが「時間不足」です。60分で2,500語前後の英文を読み、40問に答える必要があります。
1問あたり1.5分しか使えない計算です。しかし多くの受験者は「全文を丁寧に読もうとする」ため、パッセージ3にたどり着いた時点で残り10分を切ってしまいます。
日本の英語教育では「精読」が重視されるため、「読み飛ばすこと」に抵抗を感じる人が多いのですが、IELTSリーディングは全文を読む試験ではありません。設問に必要な情報だけを効率的に見つけ出す試験です。
原因2:パラフレーズ(言い換え)を見抜けない
IELTSリーディングの最大の特徴は、設問の表現とパッセージの表現がほぼ必ず異なることです。
例えば、パッセージに "The government allocated funds to..." と書いてあり、設問では "The authorities provided financial support for..." と言い換えられます。
- government → authorities
- allocated funds → provided financial support
この「パラフレーズ」を見抜けないと、答えの箇所を見つけられません。単語を1つずつ覚えるだけでは不十分で、同義語・言い換え表現のセットで覚える必要があります。
パラフレーズの基本テクニックと頻出表現は「IELTSパラフレーズ完全ガイド|4技能別コツと頻出言い換え表現50選」で詳しく解説しています。
原因3:学術トピックの背景知識が不足
Academic Readingのパッセージは、科学・歴史・心理学・社会学・環境学など幅広い学術分野から出題されます。
内容を完全に理解する必要はありませんが、トピックに関する基本的な語彙と概念を知っているだけで、読解スピードが大幅に上がります。
例えば「光合成」のパッセージが出たとき、photosynthesis、chlorophyll、carbon dioxide といった基本語彙を知っているかどうかで、読み取れる情報量が変わります。
IELTSリーディングで頻出する学術語彙は「IELTSリーディング頻出単語100選|学術分野別完全網羅」でまとめています。
問題形式別 攻略法
IELTSリーディングには大きく5つの問題形式があります。それぞれ異なるスキルが求められるため、形式ごとの戦略を身につけることが重要です。
TRUE / FALSE / NOT GIVEN(最重要)
出題頻度: ほぼ毎回出題、配点も高い 問われるスキル: 文章の正確な理解力
TRUE/FALSE/NOT GIVENは最も配点が大きく、かつ最もミスしやすい問題形式です。
解答 | 判断基準 |
|---|---|
TRUE | パッセージの内容と一致する |
FALSE | パッセージの内容と矛盾する |
NOT GIVEN | パッセージにその情報がない |
攻略のポイント:
- FALSEとNOT GIVENの区別が最大の難所。FALSEは「明確に矛盾する記述がある」場合、NOT GIVENは「そもそも言及されていない」場合です。
- 設問はパッセージの出現順に並んでいることが多い。設問1の答えがパラグラフ2にあれば、設問2はパラグラフ2以降にあります。
- 「most」「all」「only」「never」などの極端な表現に注意。パッセージに「多くの場合」と書いてあるのに設問が「常に」となっていればFALSEの可能性が高い。
注意: Academic版は「TRUE / FALSE / NOT GIVEN」、General版では「YES / NO / NOT GIVEN」と表記される場合があります。判断基準は同じです。
Multiple Choice(選択式問題)
出題頻度: 高い 問われるスキル: 詳細理解・推論力
4つの選択肢から正解を選ぶ形式です。
攻略のポイント:
- 消去法が最も有効。正解を見つけるより、不正解を3つ消す方が確実です。
- 選択肢もパラフレーズされている。パッセージと全く同じ表現の選択肢はむしろ不正解のトラップであることが多い。
- 「以下のどれが正しいか」と「以下のどれが正しくないか」で読み方が変わる。問題文の指示を必ず確認する。
Matching Headings(見出しマッチング)
出題頻度: 中〜高 問われるスキル: パラグラフの要旨把握力
各パラグラフに最適な見出しを選ぶ形式です。選択肢の数はパラグラフの数より多いため、余る見出しがあります。
攻略のポイント:
- パラグラフの最初の1-2文と最後の1文に集中する。要旨はほとんどの場合ここに書かれている。
- 先に全ての見出し選択肢に目を通し、似ている見出し同士をグループ化する。
- 確信のあるものから先に答え、消去法で残りを埋める。
- 見出しの「キーワード」と「方向性」(原因・結果・比較・提案など)を意識する。
Matching Information / Features(情報マッチング)
出題頻度: 中 問われるスキル: スキャニング力
特定の情報がどのパラグラフにあるかを答える形式(Matching Information)、または情報を人物・カテゴリに紐づける形式(Matching Features)があります。
攻略のポイント:
- この問題は順番通りに答えが出てこないことが多い。全パラグラフを見渡す必要がある。
- 設問のキーワードをまず全部読み、まとめてスキャニングする。1問ずつ探すと時間がかかりすぎる。
- Matching Featuresでは、人名・年号・場所名などの固有名詞が最大の手がかり。
Sentence Completion / Summary Completion(穴埋め問題)
出題頻度: 高い 問われるスキル: 詳細理解・文法知識
パッセージから語句を抜き出して穴埋めする形式です。語数制限(例: "NO MORE THAN TWO WORDS")に注意が必要です。
攻略のポイント:
- 語数制限を絶対に守る。"two words"なら冠詞(a/the)も1語にカウントされる。
- 文法で答えを絞る。空欄の前後から品詞(名詞・動詞・形容詞)を特定する。
- パッセージからのそのままの引用が答えになる場合が多い(パラフレーズではなく原文から抜き出す)。
- Summary Completionで選択肢がある場合は、先に選択肢を品詞別に分類しておく。
本番で使える7つの対策テクニック
問題形式を理解した上で、スコアを最大化するための実践テクニックを紹介します。
テクニック1:設問の先読みとキーワードマーキング
パッセージを読む前に、必ず設問を先に読む。 これがIELTSリーディング攻略の大前提です。
具体的な手順: 1. 各パッセージの設問を30秒〜1分で素早く読む 2. 設問中のキーワード(固有名詞・数字・専門用語)に印をつける 3. 「何を聞かれているか」を頭に入れた状態でパッセージを読み始める
これにより、パッセージを読みながら「この部分は設問3に関係する」と即座に判断でき、無駄な読み返しを防げます。
テクニック2:スキミングとスキャニングの使い分け
IELTSリーディングでは2つの読み方を戦略的に使い分けます。
読み方 | 目的 | 使う場面 |
|---|---|---|
スキミング | 全体の概要・構造を把握 | パッセージを最初に読むとき |
スキャニング | 特定の情報を素早く探す | 設問の答えを探すとき |
スキミングの実践法: - 各パラグラフの最初の1文と最後の1文を読む - 太字・イタリック・大文字に注目 - 接続詞(however, therefore, in contrast)で論理の流れを把握
スキャニングの実践法: - 設問のキーワードを頭に入れ、目を素早く動かして該当箇所を探す - 数字・固有名詞・大文字で始まる単語は特に見つけやすい - 該当箇所を見つけたら、その前後2-3文を精読する
テクニック3:時間配分の黄金比(15-20-25分ルール)
60分をどう配分するかがスコアを左右します。
推奨の時間配分:
パッセージ | 配分時間 | 理由 |
|---|---|---|
パッセージ1 | 15分 | 最も易しい。ここで時間を節約 |
パッセージ2 | 20分 | 中程度の難易度 |
パッセージ3 | 25分 | 最も難しい。十分な時間を確保 |
注意点: - パッセージ1で20分以上かけてしまうと、パッセージ3で時間切れになる可能性が高い - 各パッセージの冒頭で残り時間を必ず確認する習慣をつける - 1問に2分以上かけない。わからなければ印をつけて先に進む
テクニック4:パラフレーズ能力を鍛える3ステップ訓練法
競合記事のほとんどが「パラフレーズが大事」と書いていますが、具体的な訓練法まで踏み込んでいるものはほぼありません。以下の3ステップを日常学習に取り入れてください。
ステップ1: 同義語ペアの蓄積 IELTSで頻出する同義語ペアを意識的に覚える。
パッセージの表現 | 設問での言い換え |
|---|---|
increase | rise / grow / expand |
important | significant / crucial / vital |
cause | lead to / result in / trigger |
children | young people / minors / youth |
difficult | challenging / demanding / tough |
ステップ2: 文レベルの言い換え練習 単語レベルの置き換えだけでなく、文構造の変換にも慣れる。
- 能動態 ↔ 受動態: "Scientists discovered..." ↔ "The discovery was made by..."
- 名詞化: "The population grew rapidly" ↔ "The rapid growth of the population"
- 因果関係の表現変換: "Because of X, Y happened" ↔ "X led to Y" ↔ "Y was caused by X"
ステップ3: 実践演習で検証 Cambridge公式問題集を解くとき、正解した問題でもパッセージと設問の言い換え箇所を確認する。このプロセスで自然にパラフレーズ力が鍛えられる。
パラフレーズの詳しいトレーニング法は「IELTSパラフレーズ完全ガイド」を参照してください。
テクニック5:「捨て問」戦略で確実にスコアを上げる
6.5を目指す場合、40問中26問正解すれば達成できます。つまり14問は間違えてもいいのです。
捨て問の判断基準: - 1問に2分以上かかっている → 一旦飛ばす - 選択肢を2つまで絞れたが決められない → とりあえずどちらかを選んで先に進む - Matching Headings で最後に残った問題 → 消去法で最善の選択をして次のパッセージへ
重要: 飛ばした問題には必ず印をつけ、時間が余ったら戻る。空欄は絶対に作らない(減点はないので、わからなくても必ず何か記入する)。
テクニック6:コンピューター版(CDI)特有の攻略法
2024年以降、コンピューター版の受験者が増加しています。CDI特有のテクニックを活用しましょう。
CDIで使えるテクニック: 1. ハイライト機能を積極活用: キーワードや答えの根拠箇所をハイライトし、後から見返しやすくする 2. 分割画面を活かす: 左にパッセージ、右に設問が表示される。両方を同時に見ながら解答できる 3. スクロール位置の記憶: 各パラグラフの開始位置を大まかに把握しておく 4. コピー&ペースト: 穴埋め問題ではパッセージからテキストを選択してコピー可能。スペルミスを防げる
注意: Ctrl+F(検索機能)は使えません。また、長時間の画面読みは目の疲れを引き起こすため、普段からオンラインで英文記事を読む練習をしておくことが重要です。
テクニック7:本番のメンタル管理
リーディングは集中力が勝敗を分けます。60分間の集中を維持するためのコツを紹介します。
- パッセージ間で5秒の深呼吸: 頭をリセットして次のパッセージに臨む
- わからない問題に固執しない: 「14問は間違えていい」と自分に言い聞かせる
- パッセージ3で焦らない: 最も難しいが、配点は同じ。解ける問題だけ確実に取る
- 残り5分のルール: 残り5分になったら、空欄を全て埋めることを最優先にする
スコア帯別 学習ロードマップ
現在のスコアから目標スコアまで、何をどの順番で学ぶべきかを具体的に示します。
5.0→5.5目標:基礎固め(4〜6週間)
課題: 語彙力不足、パッセージを読みきれない
週 | 学習内容 | 時間の目安 |
|---|---|---|
1-2週 | IELTS基礎語彙1,500語の習得 + 精読練習 | 1日45分 |
3-4週 | Cambridge公式問題集のパッセージ1を中心に演習 | 1日60分 |
5-6週 | 時間を計って模擬演習 + 弱点分析 | 1日60分 |
優先すべきこと: - 語彙力: IELTSの基礎語彙を覚えることが最優先。この段階では忘却曲線を活用した語彙学習が効果的 - 精読: 短い文章を正確に読めるようにする。速読は不要 - 問題形式への慣れ: TRUE/FALSE/NOT GIVENの基本的な解き方を習得
5.5→6.0目標:戦略的学習(6〜8週間)
課題: パラフレーズへの対応力不足、時間配分が不安定
週 | 学習内容 | 時間の目安 |
|---|---|---|
1-3週 | パラフレーズ訓練 + 同義語ペアの蓄積 | 1日60分 |
4-6週 | 問題形式別の集中トレーニング | 1日60分 |
7-8週 | フルテスト演習(60分通し)+ 復習 | 1日75分 |
優先すべきこと: - パラフレーズ: 頻出言い換え表現50選を覚える - スキミング・スキャニング: 全文を読まずに答えを探す練習 - 時間管理: 15-20-25分ルールを身につける
6.0→6.5目標:実践力強化(8〜12週間)
課題: 正答率のムラ、Matching系問題の苦手意識
週 | 学習内容 | 時間の目安 |
|---|---|---|
1-4週 | 苦手な問題形式の集中特訓 + 学術語彙の強化 | 1日60分 |
5-8週 | Cambridge公式問題集(最新版)で実戦演習 | 1日75分 |
9-12週 | フルテスト週2回 + 誤答分析 | 1日60-75分 |
優先すべきこと: - 誤答分析: 間違えた問題を「なぜ間違えたか」まで分析する - 学術語彙: リーディング頻出単語100選を完璧にする - 6.5の壁の正体: 26問/40問(65%)を安定して取ること。パッセージ1で12問以上、パッセージ2で9問以上が目安
6.5→7.0+目標:精度向上(12〜16週間)
課題: NOT GIVENの判断ミス、パッセージ3の正答率が低い
週 | 学習内容 | 時間の目安 |
|---|---|---|
1-6週 | 高難易度問題の集中特訓 + 速読力強化 | 1日75分 |
7-12週 | Cambridge最新4冊を使った実戦演習 | 1日90分 |
13-16週 | 本番を想定した総仕上げ | 1日75分 |
優先すべきこと: - NOT GIVENの正確な判断: 「情報がない」ことを確認する訓練 - 多読: New Scientist、The Economistなど学術寄りの英文メディアを毎日読む - 30問正解の壁: パッセージ3で10問中8問取れるかが勝敗を分ける
IELTS全体の学習時間の目安は「IELTS勉強時間|スコア別必要時間と最短学習計画」を参照してください。
IELTS語彙力を効率的に伸ばす方法
リーディングスコアの基盤は語彙力です。ただし、闇雲に単語帳を暗記するだけでは効率が悪い。科学的な学習法を取り入れましょう。
IELTSリーディング頻出語彙の特徴
IELTSリーディングの語彙には以下の特徴があります。
- Academic Word List(AWL)が頻出: 学術英語で使われる570語族。IELTS Readingに出る語彙の約10%を占める
- パラフレーズ用の同義語が重要: 単語の「意味」だけでなく「言い換え表現」もセットで覚える必要がある
- トピック別語彙: 環境(emission, sustainability)、医学(diagnosis, symptom)、歴史(archaeological, civilization)など分野別の語彙が繰り返し出現
忘却曲線を活用した科学的な暗記法
ドイツの心理学者エビングハウスが発見した「忘却曲線」によると、人間は学習した情報の約70%を24時間以内に忘れます。しかし、適切なタイミングで復習すれば記憶の定着率は大幅に上がります。
効果的な復習タイミング: - 学習直後 - 1日後 - 3日後 - 7日後 - 14日後 - 30日後
このタイミングで復習を繰り返すことで、短期記憶が長期記憶に変わります。
ただし、自分で復習タイミングを管理するのは現実的ではありません。スペースドリピティション(間隔反復)アルゴリズムを搭載したアプリを使えば、復習タイミングを自動で最適化できます。
忘却曲線を活用した学習法の詳細は「IELTS忘却曲線を活用した単語暗記法」で解説しています。
アプリを活用した隙間時間学習
通勤・通学などの隙間時間に語彙学習を積み重ねることで、学習量を大幅に増やせます。
IELTS語彙学習に使えるアプリの選び方は「IELTS単語アプリの選び方完全ガイド」で詳しく比較しています。
選ぶ際のポイント: - IELTS専用の語彙リストを搭載しているか - 忘却曲線に基づく復習機能があるか - 例文やコロケーションが確認できるか - 同義語表示でパラフレーズ力を同時に鍛えられるか
WordSprintはIELTS頻出語彙を忘却曲線アルゴリズムで最適な間隔で復習できるアプリです。リーディングに直結する同義語・パラフレーズ機能も搭載しており、隙間時間でリーディング対策ができます。
パラフレーズ力を同時に鍛える語彙学習法
語彙を覚えるとき、単語の「意味」だけでなく「同義語」と「コロケーション(よく一緒に使われる単語の組み合わせ)」をセットで覚えると、リーディングスコアに直結します。
実践法: 1. 新しい単語を覚えたら、同義語を2-3個一緒にメモする 2. 例文の中でどの単語を言い換えられるかを考える習慣をつける 3. Cambridge公式問題集の解説で言い換え箇所を全てチェックする
効率的な語彙学習法の全体像は「IELTS単語の覚え方|科学的に証明された最短暗記法」で解説しています。
おすすめ教材・リソース
必須教材:Cambridge IELTS公式問題集
IELTS対策で最も信頼できる教材はCambridge公式問題集です。
問題集 | 特徴 | 推奨スコア帯 |
|---|---|---|
Cambridge IELTS 18-19 | 最新の出題傾向に近い | 全レベル |
Cambridge IELTS 15-17 | 十分に新しく、演習量を確保 | 全レベル |
Cambridge IELTS 12-14 | 練習用として活用 | 5.0-6.5 |
使い方のポイント: - 最新の18-19は本番直前の模擬試験用に温存する - 1冊につき4テスト分(12パッセージ)収録。解くだけでなく復習・分析に時間をかける - 間違えた問題は「なぜ間違えたか」「パラフレーズはどこか」まで確認する
おすすめ参考書
IELTSリーディング対策の参考書は「IELTS参考書おすすめ11選」で詳しくレビューしています。
語彙対策には以下がおすすめです: - 実践IELTS英単語3500: IELTS専用の定番単語帳(詳細レビュー) - IELTS必須英単語4400: より高いスコアを目指す人向け(詳細レビュー) - はじめてのIELTS単語対策3600: 初心者向けの入門書(詳細レビュー)
単語帳の比較は「IELTS単語帳おすすめ10選」を参照してください。
無料オンライン練習リソース
追加の読解練習に使える無料リソースを紹介します。
リソース | 内容 | 難易度 |
|---|---|---|
公式のサンプル問題 | 実試験レベル | |
無料の準備コース | 初級〜中級 | |
レベル別ニュース記事 | 初級〜上級 | |
学術的な英文記事 | 中級〜上級 | |
研究者による一般向け解説 | 中級〜上級 |
特にThe Conversationがおすすめ: 学術研究を一般向けにわかりやすく解説しており、IELTSのAcademic Readingのパッセージに近い文体・トピックで書かれています。
アプリ
単語学習アプリの詳しい比較は「IELTS単語アプリおすすめ5選」を参照してください。Ankiを使った学習法は「IELTS単語はAnkiで覚える」で解説しています。
よくある質問(FAQ)
Q1: IELTSリーディングは独学で対策できますか?
A: 独学で6.5までは十分に到達可能です。 Cambridge公式問題集と語彙学習を正しい方法で続ければ、スクールに通わなくてもスコアは伸びます。ただし、7.0以上を目指す場合は、添削や個別指導を受けることで弱点を効率的に克服できます。独学の全体戦略は「IELTS独学勉強法|初心者が6.5達成する完全ロードマップ」を参照してください。
Q2: 時間内に終わらないのですが、どうすればいいですか?
A: 最も効果的な対策は「全文を読まない」ことを覚えることです。 設問を先に読み、キーワードをスキャニングして答えを探す。全文を丁寧に読む「精読モード」から「情報検索モード」に切り替えましょう。時間配分は15-20-25分ルールを厳守してください。
Q3: AcademicとGeneral、どちらが難しいですか?
A: Academicの方が難しいとされていますが、Generalは高得点を取るのが難しいという特徴があります。 Academicはパッセージ自体が難しい反面、同じスコアに必要な正答数が少ない。Generalはテキストが易しい分、高い正答率が求められます。詳しくは「IELTSアカデミックとジェネラルの違い」を参照してください。
Q4: リーディングで6.5を取るにはどのくらい勉強が必要ですか?
A: 現在のスコアによりますが、5.0→6.5で約400-600時間が目安です。 0.5点アップにつき約200-300時間の学習が必要とされています(IELTS公式ガイダンス参考)。1日1時間の学習で約1年半ですが、効率的な学習法を使えば短縮可能です。詳しくは「IELTS勉強時間ガイド」を参照してください。
Q5: 公式問題集は何冊必要ですか?
A: 最低2冊(練習用+模擬試験用)、理想は4冊です。 Cambridge IELTS 15-17を練習用に、18-19を本番直前の模擬試験用に温存するのが理想的な使い方です。解くだけでなく復習・分析に時間をかけることが重要です。
まとめ:IELTSリーディング対策の3つの柱
IELTSリーディングで6.5以上を取るために必要なのは、以下の3つです。
1. 戦略的な読み方を身につける 全文を読まない。設問を先に読み、スキミング・スキャニングで答えを効率的に見つける。時間配分は15-20-25分ルール。
2. パラフレーズ力を鍛える IELTSリーディングの7割以上が言い換え問題。同義語ペアの蓄積と文レベルの言い換え練習を日常的に行う。
3. 語彙を科学的に積み上げる 忘却曲線を活用した反復学習で、IELTSの頻出語彙を効率的に定着させる。単語の意味だけでなく、同義語とコロケーションもセットで覚える。
この3つを押さえた上で、Cambridge公式問題集で実戦演習を重ねれば、独学でも着実にスコアは伸びます。
他のIELTS技能別対策ガイド: - IELTSリスニング対策完全ガイド - IELTSライティング対策完全ガイド - IELTSスピーキング対策完全ガイド
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著者情報: Ko Inoue|IELTS Overall 6.5取得。IT企業でプロダクト開発に携わった後、自身のIELTS学習経験を元にIELTS単語学習アプリWordSprintを開発。439人のユーザーデータを分析し、効率的な語彙学習法を研究している。


