「はじめてのIELTS単語対策3600」と「実践IELTS英単語3500」、どちらを買うべきか迷っていませんか?
結論から言うと、初めてIELTSを受ける人や5.0〜6.5を目指す人には3600、すでにIELTS経験がある人には3500がおすすめです。
この記事では、IELTS学習時に3冊すべてを比較検討し、6.5を達成した筆者が、3600の特徴・メリット・デメリットを正直にレビューします。3500や4400との違い、効果的な使い方まで網羅しているので、読み終わる頃には自分に最適な1冊が選べるはずです。
他の単語帳も比較検討したい方へ: 3600以外の選択肢も含めて検討したい場合は「IELTS単語帳おすすめ10選」で全体像を把握してから本記事に戻ることをおすすめします。
はじめてのIELTS単語対策3600の基本情報
書籍概要
項目 | 内容 |
|---|---|
書籍名 | はじめてのIELTS 単語対策 3600 |
著者 | 小谷延良、植田一三 |
出版社 | アスク出版 |
発売日 | 2020年3月28日 |
価格 | 2,640円(税込) |
ページ数 | 480ページ |
音声 | 無料ダウンロード |
ISBN | 978-4-86639-300-1 |
著者の小谷延良(James)氏は、JSAF-IELTS公認トレーナーの資格を持つIELTS指導の専門家です。共著者の植田一三氏は、英語教育界で40冊以上の著書を持つベテラン著者で、「はじめてのIELTS 全パート総合対策」の好評を受けて本書が誕生しました。

収録内容と構成
本書の特徴は、目標スコア別と分野別の2軸で構成されている点です。
4つのチャプター構成
チャプター | 内容 | 語数 |
|---|---|---|
Chapter 1 | 目標スコア別英単語・英熟語 | 2,600語 |
Chapter 2 | 分野別英単語・英熟語 | 500語 |
Chapter 3 | ライティング英単語・英熟語 | 200語 |
Chapter 4 | スピーキング英単語・英熟語 | 300語 |
合計 | 3,600語 |
スコア別レベル分類(6段階+リスニング)
レベル | 対応スコア | 語数 | DAY |
|---|---|---|---|
Level 1 | 5.0 | 500語 | Day 1〜5 |
Level 2 | 5.5 | 400語 | Day 6〜10 |
Level 3 | 6.0 | 400語 | Day 11〜15 |
Level 4 | 6.5 | 400語 | Day 16〜20 |
Level 5 | 7.0 | 400語 | Day 21〜25 |
Level 6 | 7.5 | 200語 | Day 26〜30 |
リスニング必須語彙 | - | 300語 | Day 26〜30内 |
注目すべきは、スコアが上がるほど必要語数が減る構成です。Level 1の500語は最低限必要な基礎語彙、Level 6の200語は差がつく上級語彙という設計になっています。
他の単語帳にはない特徴として、ライティングとスピーキングに特化したチャプターが設けられている点が挙げられます。アウトプット技能で使える語彙を別立てで学べるのは、3600ならではの構成です。
【比較表】3500・4400との違い
IELTS単語帳の3大定番である3冊の違いを、項目別に比較します。
3冊完全比較表
比較項目 | はじめてのIELTS 3600 | 実践IELTS英単語3500 | IELTS必須英単語4400 |
|---|---|---|---|
出版社 | アスク出版 | 旺文社 | ベレ出版 |
価格 | 2,640円 | 2,860円 | 3,080円 |
収録単語数 | 3,600語(熟語含む) | 3,500語 | 3,300語(+熟語1,100) |
合計語彙数 | 3,600語 | 3,500語 | 4,400語 |
熟語収録 | あり(各チャプターに含む) | なし | あり(1,100熟語) |
難易度構成 | 6段階(5.0〜7.5) | 基本語1,000+重要語2,500(5段階) | A〜D(4段階) |
最低対応スコア | 5.0 | 5.0 | 5.0 |
最高対応スコア | 7.5 | 7.5 | 8.0以上 |
Writing特化 | あり(200語の専用チャプター) | なし | なし |
Speaking特化 | あり(300語の専用チャプター) | なし | なし |
分野別構成 | あり(500語) | なし | なし |
例文形式 | フレーズ+長文 | 短文例文 | フレーズ中心 |
同義語・反義語 | コラムで補足 | 充実 | 同義語のみ |
音声 | ダウンロード | CD + ダウンロード | ダウンロードのみ |
英語表記 | 両方対応 | イギリス英語 | 両方対応 |
ページ数 | 480ページ | 416ページ | 576ページ |
学習日数ガイド | あり(約50日) | なし | なし |
3冊の最大の違い
3600の独自性:アウトプット語彙の特化
3500と4400は基本的に「インプット用」(読む・聞くための語彙)の構成です。一方、3600はWriting 200語・Speaking 300語のチャプターを設け、「使える語彙」を意識した構成になっています。
IELTSのWriting Task 1では図表を正確に描写する語彙が、Speaking Part 1〜3では日常から抽象的な話題まで幅広い語彙が求められます。3600では、これらのアウトプット用語彙がチャプター単位で整理されているため、目的に合わせた対策がしやすくなっています。
3500の強み:同義語・パラフレーズの充実
3500はIELTSで頻出するパラフレーズ(言い換え表現)が充実しています。リーディングやリスニングでは、設問文と本文で同じ意味を異なる表現で言い換えるパターンが多いため、パラフレーズの知識はスコアに直結します。
4400の強み:最高レベルのカバー範囲
4400はGroup Dで8.0以上に対応する唯一の単語帳です。7.5以上の超高スコアを目指す場合は、4400が唯一の選択肢になります。
学習目的別おすすめ
学習目的 | おすすめ |
|---|---|
初めてIELTSを受ける | 3600 |
スコア5.0〜5.5を目指す | 3600 |
スコア6.0〜6.5を目指す | 3600 or 3500 |
スコア7.0を目指す | 3500 |
スコア7.5以上を目指す | 4400 |
Writingスコアを伸ばしたい | 3600 |
Speaking対策を強化したい | 3600 |
パラフレーズを覚えたい | 3500 |
熟語も網羅したい | 4400 |
コスパ重視 | 3600(2,640円で最安) |
学習計画を立てやすい | 3600(50日間ガイドあり) |
はじめてのIELTS単語対策3600のメリット・デメリット
IELTS 6.5取得の過程で3冊を比較検討した経験から、3600のメリット・デメリットを正直にレビューします。
メリット
1. 初心者に最も優しい構成
書名に「はじめての」とある通り、IELTS初学者が迷わず学習を始められる設計です。50日間の学習スケジュールがDAYの区切りで示されており、「今日はここまで」が明確にわかります。
3500や4400にはこのような学習ガイドがないため、自分でペース配分を考える必要があります。学習計画を立てるのが苦手な人には、3600の構成が助かります。
2. WritingとSpeakingの専用チャプター
これが3600最大の差別化ポイントです。
Writing用の200語は、Task 1で頻出する5タイプの図表(折れ線グラフ、円グラフ、棒グラフなど)を描写するための語彙が体系的にまとまっています。「increase sharply」「remain stable」「account for」といった図表描写の定型表現を集中的に学べます。Speaking用の300語は、Part 1〜3の頻出テーマ(人、場所、活動など)に沿った語彙が収録されています。
3500や4400では、どの単語がWritingやSpeakingで使えるかが明示されていないため、自分で判断する必要があります。
3. 6段階のレベル分類が細かい
3500は5段階、4400は4段階ですが、3600は6段階(5.0〜7.5)です。0.5刻みで目標スコアに合わせた学習ができるため、「自分にはどこまで必要か」が判断しやすくなっています。
4. 価格が3冊中最安
単語帳 | 価格 | 1語あたりの単価 |
|---|---|---|
3600 | 2,640円 | 0.73円 |
3500 | 2,860円 | 0.82円 |
4400 | 3,080円 | 0.70円 |
1語あたりの単価は4400が最安ですが、書籍の価格としては3600が最も手頃です。初めてのIELTS対策で「まず1冊」という場合に手が出しやすい価格帯です。
5. 分野別の語彙が独立している
Chapter 2の分野別500語は、環境、健康、教育、テクノロジー、犯罪、社会問題など、IELTSで頻出するトピック別に構成されています。Writing Task 2やSpeaking Part 3は特定のトピックについて論じるため、分野別語彙が独立していると対策しやすいです。
デメリット
1. パラフレーズ・同義語の充実度が3500に劣る
IELTSではパラフレーズ(言い換え表現)の理解が重要ですが、3600は3500ほど同義語・反義語が充実していません。リーディングやリスニングでのスコアアップを狙うなら、この差は見過ごせません。
2. 高スコア帯のカバーが限定的
最高対応スコアが7.5で、4400の8.0以上には及びません。7.0以上を目指す場合、3600だけでは語彙が不足する可能性があります。
3. 赤シートの構成が使いづらいとの声
Amazonレビューなどでは「赤シートで隠す部分の設計が使いづらい」という声があります。赤シート学習を重視する場合は、書店で実物を確認してから購入することをおすすめします。
4. 音声に癖があるとの意見
音声のナレーションについて、好みが分かれるようです。ダウンロードして試聴してから判断するのが良いでしょう。
効果的な使い方【50日間学習プラン】
3600の特徴を活かした効果的な学習法を紹介します。
本書の推奨学習スケジュール
3600には約50日間で全体を1周できるDAYの区切りが設定されています。これに忘却曲線を組み合わせると、さらに効率的です。
50日間の基本プラン
期間 | 学習内容 | 1日あたりの目安 |
|---|---|---|
Day 1〜30 | Chapter 1(目標スコア別2,600語) | 約87語 |
Day 31〜40 | Chapter 2(分野別500語) | 約50語 |
Day 41〜45 | Chapter 3(Writing 200語) | 約40語 |
Day 46〜50 | Chapter 4(Speaking 300語) | 約60語 |
忘却曲線を活用した復習のコツ
50日間で1周しても、復習しなければ1ヶ月後には約79%を忘れてしまいます。以下のタイミングで復習を入れましょう。
復習スケジュール
復習回 | タイミング | 方法 |
|---|---|---|
1回目 | 学習当日の夜 | その日に覚えた単語を見直し |
2回目 | 4日後 | 間違えた単語をチェック |
3回目 | 1週間後 | 全体を通して確認 |
4回目 | 2週間後 | 苦手な単語に集中 |
5回目 | 1ヶ月後 | 400語ごとの総復習 |
本書でも「朝に学習→夜に復習→4日目・7日目に再復習→2週間後・1ヶ月後に総復習」のサイクルが推奨されています。
スコア別の取り組み方
5.0〜5.5目標の場合 - Chapter 1のLevel 1〜2に集中(約900語) - Chapter 2の分野別語彙を並行学習 - 約3週間で達成可能
6.0〜6.5目標の場合 - Chapter 1のLevel 1〜4をすべて学習 - Chapter 3(Writing)を重点的に - 約5〜6週間で1周
7.0〜7.5目標の場合 - 全チャプターを完走 - Level 5〜6の高難度語彙に重点 - Chapter 4(Speaking)を実際のスピーキング練習と連動 - 約8週間で1周、その後復習サイクル
アプリとの併用で定着率を高める
紙の単語帳の課題は、復習タイミングの管理が自力では難しいことです。
50日間で1周した後、「どの単語を・いつ復習すべきか」を紙だけで管理するのは現実的ではありません。忘却曲線に基づいて復習タイミングを自動計算してくれるアプリを併用すると、定着率が大幅に向上します。
併用のおすすめ方法
- 1周目:紙の単語帳で50日間スケジュールに沿って学習
- 2周目以降:覚えられなかった単語をアプリに登録して反復学習
- 苦手語彙:アプリのフラッシュカード機能で集中復習
IELTS対応の単語アプリとしては、mikan、abceed、WordSprintなどがあります。それぞれの特徴は「IELTS単語アプリおすすめ5選」で比較しているので参考にしてください。
3500・4400を終えた人にも3600は使える?
すでに3500や4400を学習済みの人でも、3600を追加する価値はあります。
3500を終えた人が3600を使う場合 - Chapter 3(Writing 200語)とChapter 4(Speaking 300語)だけを使う - アウトプット用の語彙を補強できる - 3500にはない分野別の語彙もチェック
4400を終えた人が3600を使う場合 - Chapter 3〜4のアウトプット語彙を補強 - 構成が異なるため、同じ単語でも別角度から定着を確認できる
つまり、「2冊目の単語帳」としても使えるのが3600の汎用性です。
こんな人におすすめ/おすすめしない
おすすめする人
- 初めてIELTSを受ける人
- 目標スコア5.0〜6.5の人
- WritingやSpeakingを伸ばしたい人
- 学習計画を立てるのが苦手な人(50日間ガイドあり)
- コスパを重視する人(2,640円で最安)
- 2冊目の単語帳を探している人
おすすめしない人
- 7.0以上を目指す人(3500か4400の方が適切)
- パラフレーズを重点的に学びたい人(3500の方が充実)
- 8.0以上の超高スコアを狙う人(4400が唯一の選択肢)
- 赤シート学習にこだわる人(使いづらいとの声あり)
よくある質問(FAQ)
Q1: 3600と3500、最初の1冊はどっち?
A: 初めてIELTSを受けるなら3600がおすすめです。50日間の学習ガイドがあり、WritingやSpeaking用の語彙も独立しているため、IELTS対策の全体像が掴みやすくなっています。すでにTOEICなどで英語学習経験があり、効率重視なら3500を選びましょう。
Q2: 3600だけでスコア6.5は取れる?
A: 語彙面では3600で6.5に必要なレベルをカバーできます。ただし、スコア6.5にはWritingの添削やSpeakingの実践練習も必須です。語彙力は土台であり、それだけでは十分ではありません。
Q3: 3600を終えた後、次に何をすべき?
A: 7.0以上を目指すなら3500か4400に進みましょう。3600と3500は収録語彙が一部重複するため、復習効果もあります。6.5以下で十分なら、3600を2〜3周して定着させる方が効率的です。
Q4: 3600にアプリはある?
A: 3600専用の公式アプリはありません。ただし、IELTS対応の単語アプリに同等の語彙が収録されているものがあります。忘却曲線に基づいた復習機能があるアプリを併用すると、紙だけの学習より定着率が上がります。詳しくは「IELTS単語アプリおすすめ5選」を参照してください。
Q5: 音声はどうやってダウンロードする?
A: アスク出版の公式サイトから無料でダウンロードできます。MP3形式で、スマートフォンやPCで再生可能です。
Q6: 3冊全部やる必要はある?
A: 必要ありません。1冊を徹底的にやり込む方が、3冊を浅く学習するより効果的です。目標スコアに合った1冊を選び、8割以上覚えてから次の単語帳に進むことをおすすめします。
まとめ:3600は「初めてのIELTS」に最適な1冊
「はじめてのIELTS単語対策3600」は、その名の通り初めてIELTSに挑戦する人に最適な単語帳です。
3600を選ぶべき理由 - IELTS公認トレーナーが厳選した3,600語 - 50日間の学習スケジュールで迷わず学習できる - WritingとSpeakingの専用チャプターでアウトプットも強化 - 6段階のレベル分類で目標スコアに合わせた学習が可能 - 3冊中最安の2,640円でコスパが高い
3冊の使い分けまとめ
状況 | おすすめ |
|---|---|
初めてのIELTS | 3600 |
6.5〜7.0を効率的に | 3500 |
7.5以上を目指す | 4400 |
語彙力はIELTSスコアの土台です。自分の目標スコアに合った単語帳を選び、忘却曲線を活用した復習で確実に定着させましょう。
この記事を書いた人
Ko Inoue - IELTS 6.5達成、単語学習アプリ「WordSprint」開発者。忘却曲線に基づいた効率的な単語学習法を研究し、アプリ開発に活かしている。
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