IELTS単語の覚え方|科学的に証明された最短暗記法【2026年版】
「IELTS単語が覚えられない」「何度やっても忘れる」——この悩み、私も経験しました。
私はIELTS対策アプリ「WordSprint」の開発者で、自身もIELTS 6.5を取得しています。単語学習で何度も挫折しかけた経験から、「なぜ覚えられないのか」を脳科学の観点で徹底的に調べ、アプリ開発に活かしました。
この記事では、私自身の経験と科学的根拠に基づいた「本当に忘れない単語の覚え方」をお伝えします。
この記事でわかること:
- 単語が覚えられない本当の原因
- 脳科学に基づいた効率的な暗記法
- スコア別に必要な語彙数と学習期間
- おすすめの単語学習ツール
なぜIELTS単語は覚えてもすぐ忘れるのか
エビングハウスの忘却曲線が示す「忘れる速度」
ドイツの心理学者ヘルマン・エビングハウスが1885年に発表した研究によると、人間の記憶は以下のスピードで失われます:
- 20分後:42%を忘れる
- 1時間後:56%を忘れる
- 1日後:67%を忘れる
- 1週間後:77%を忘れる
- 1ヶ月後:79%を忘れる
出典:Ebbinghaus, H. (1885). Memory: A Contribution to Experimental Psychology
つまり、一度覚えた単語も、復習しなければ1日で7割忘れるのです。「昨日覚えたはずなのに...」は当然のことだったのです。
多くの人が犯している3つの間違い
間違い1:一度に大量に覚えようとする
「1日100語覚える!」と意気込んでも、翌日には70語忘れています。それを繰り返すと、やる気だけがすり減っていきます。
間違い2:復習のタイミングが間違っている
「週末にまとめて復習」では遅すぎます。忘却曲線に合わせた適切なタイミングで復習しないと、また一から覚え直しになります。
間違い3:単語だけを覚えている
「abandon = 放棄する」と単語と意味だけを暗記しても、実際のIELTS試験では使えません。文脈の中で覚えないと、リーディングでもライティングでも活かせません。
科学が証明した「忘れない」単語学習の3原則
原則1:間隔反復学習(Spaced Repetition)
忘却曲線を逆手に取った学習法が「間隔反復学習」です。
2006年にカリフォルニア大学のCepedaらが行った研究では、間隔を空けて復習するグループは、まとめて復習するグループより記憶の定着率が高かったことが実証されています。
出典:Cepeda, N. J., et al. (2006). Distributed practice in verbal recall tasks: A review and quantitative synthesis. Psychological Bulletin, 132(3), 354-380.
最適な復習間隔:
- 学習直後
- 1日後
- 3日後
- 1週間後
- 2週間後
- 1ヶ月後
このタイミングで復習すると、長期記憶に定着しやすくなります。
原則2:文脈学習(Contextual Learning)
単語を単体で覚えるのではなく、例文の中で覚える方法です。
悪い例:
abandon = 放棄する良い例:
The government decided to abandon the project due to budget constraints.
(政府は予算の制約により、そのプロジェクトを放棄することを決定した。)文脈で覚えることで、単語の使い方、コロケーション(よく一緒に使われる語句)も同時に身につきます。IELTSのライティングやスピーキングで「使える語彙」になります。
原則3:多感覚学習(Multisensory Learning)
視覚だけでなく、聴覚も使って覚える方法です。
- 目で見る:単語のスペル、例文
- 耳で聞く:正しい発音
- 口で言う:音読、シャドーイング
- 手で書く:スペルの確認
複数の感覚を使うことで、脳内の記憶回路が強化されます。特にIELTSはイギリス英語が中心なので、発音も一緒に覚えることでリスニング対策にもなります。
IELTS単語を最短で覚える5ステップ
ステップ1:IELTS専用の単語帳・アプリを選ぶ
IELTS頻出単語は、大学受験や英検とは異なります。必ずIELTS専用の教材を選びましょう。
おすすめ教材:
- 実践IELTS英単語3500(旺文社)
- IELTS必須英単語4400(ベレ出版)
- WordSprint(IELTS特化アプリ)
ステップ2:1日の学習量を決める
無理のない量を毎日続けることが重要です。
目安:
- 初心者:1日10〜15語
- 中級者:1日20〜30語
- 上級者:1日30〜50語
大量に覚えるより、確実に定着させることを優先してください。
ステップ3:例文と一緒に覚える
単語の意味だけでなく、必ず例文もセットで確認しましょう。できれば音読して、口と耳でも覚えます。
ステップ4:忘却曲線に合わせて復習する
新しい単語を覚えたら、以下のタイミングで復習します:
- 当日の夜
- 翌日
- 3日後
- 1週間後
このスケジュールを手動で管理するのは大変なので、間隔反復に対応したアプリを使うのがおすすめです。
ステップ5:実際に使ってみる
覚えた単語は、ライティングやスピーキングの練習で実際に使いましょう。「使う」ことで記憶が強化されます。
スコア別に必要な語彙数と学習期間
IELTS目標スコア別の必要語彙数の目安です:
目標スコア | 必要語彙数 | 学習期間目安 |
|---|---|---|
5.0〜5.5 | 約2,000語 | 1〜2ヶ月 |
6.0 | 約3,000語 | 2〜3ヶ月 |
6.5 | 約4,000語 | 3〜4ヶ月 |
7.0以上 | 約5,000語以上 | 4〜6ヶ月 |
※すでに英検2級〜準1級レベルの語彙力がある前提です。
語彙数だけでなく、「使える語彙」として定着させることが重要です。単語を知っているだけでは、ライティングやスピーキングのスコアは上がりません。
IELTS 4技能別の単語活用法
リーディング
- 同義語・言い換え表現を覚える(設問で言い換えられることが多い)
- 接頭辞・接尾辞を覚えて、未知の単語を推測する力をつける
- アカデミック語彙を優先的に覚える
リスニング
- 発音と一緒に覚える(スペルを見て意味がわかっても、聞き取れなければ意味がない)
- 数字、日付、時間の聞き取り練習
- イギリス英語の発音に慣れる
ライティング
- 同じ単語の繰り返しを避けるため、同義語を覚える
- コロケーション(make a decision, take action など)を覚える
- フォーマルな表現を優先的に覚える
スピーキング
- 発音とアクセントを正確に覚える
- 自分の意見を述べるための表現を覚える
- 日常的なトピックに関する語彙を増やす
おすすめの単語学習ツール3選
1. WordSprint(iOS)
私が開発したIELTS特化の単語学習アプリです。
特徴:
- 忘却曲線に基づいた自動復習スケジュール
- IELTS頻出単語を厳選収録
- 例文・発音・同義語を一画面で確認
- 学習の継続を支援するストリーク機能
2. 実践IELTS英単語3500(書籍)
旺文社から出版されているIELTS定番の単語帳です。
特徴:
- 基本語1000語+重要語2500語
- スコア別(5.5〜7.5)にレベル分け
- イギリス英語のスペル・発音で掲載
- 音声ダウンロード対応
3. Anki(無料アプリ)
間隔反復学習に特化したフラッシュカードアプリです。
特徴:
- 無料で使える(iOS版は有料)
- 自分でカードを作成できる
- 間隔反復のアルゴリズムが優秀
- IELTS用の共有デッキもある
よくある質問
Q. 単語学習は1日何時間やればいいですか?
A. 30分〜1時間で十分です。長時間やるより、毎日継続することが重要です。
Q. 単語帳とアプリ、どちらがいいですか?
A. 間隔反復が自動化できるアプリがおすすめです。ただし、書いて覚えたい人は単語帳も併用してください。
Q. 単語以外の勉強とのバランスは?
A. 単語学習は全体の20〜30%程度に抑え、リーディングやライティングの実践練習も並行して行いましょう。
Q. どの単語帳を選べばいいかわかりません
A. 迷ったら「実践IELTS英単語3500」を選べば間違いありません。最も多くのIELTS受験者に使われています。
まとめ:今日から始める単語学習
IELTS単語を効率的に覚えるポイントをまとめます:
- 忘却曲線を理解する:復習しなければ1日で7割忘れる
- 間隔反復で復習する:適切なタイミングで復習することで記憶が定着
- 例文と一緒に覚える:使える語彙として身につける
- 発音も一緒に覚える:リスニング対策にもなる
- 毎日継続する:量より継続が大切
単語学習は地道な作業ですが、正しい方法で続ければ必ず結果が出ます。
今日から、科学的に証明された学習法を実践してみてください。
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