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IELTS単語はAnkiで覚える|デッキ選びから設定まで完全解説【2026年版】

WordSprint編集部 KoWordSprint編集部 Ko |
15分
IELTS単語はAnkiで覚える|デッキ選びから設定まで完全解説【2026年版】

IELTS単語はAnkiで覚える|デッキ選びから設定まで完全解説【2026年版】

「IELTSの単語学習にAnkiを使ってみたいけど、設定が複雑で挫折した」 「どのAnkiデッキをダウンロードすればいいかわからない」

そんな悩みを抱えていませんか?

この記事では、IELTS 6.5を取得した開発者の視点から、AnkiでIELTS単語を効率的に学習する方法を完全解説します。無料で使えるデッキの選び方から、学習効果を最大化する設定値まで、具体的な数値付きでお伝えします。

この記事でわかること: - AnkiでIELTS単語を学習するメリット・デメリット - おすすめのIELTS向けAnkiデッキ5選(無料/有料) - 学習効率を最大化するAnki設定値 - Ankiが難しいと感じる人向けの代替アプリ


AnkiでIELTS単語を学習するメリット・デメリット

Ankiは世界中の語学学習者に愛用されている暗記アプリです。IELTS対策に使う場合のメリット・デメリットを正直にお伝えします。

メリット1:忘却曲線に基づく最適な復習タイミング

Ankiの最大の強みは「SM-2アルゴリズム」による復習タイミングの最適化です。

人間の記憶は時間とともに薄れていきますが(エビングハウスの忘却曲線)、Ankiは「忘れかけたタイミング」で自動的に復習を促します。これにより、最小限の労力で長期記憶への定着が可能になります。

メリット2:無料で使える(PC/Android)

  • PC版(Windows/Mac/Linux):完全無料
  • Android版:完全無料(AnkiDroid)
  • Web版(AnkiWeb):完全無料

コストをかけずに高品質な単語学習環境を構築できるのは大きな魅力です。

メリット3:カスタマイズ性が高い

  • 自分だけのオリジナルデッキを作成可能
  • 画像・音声・例文を自由に追加
  • 学習アルゴリズムの細かい調整が可能

デメリット1:初期設定が複雑

Ankiの最大の壁は「設定の複雑さ」です。

新規カード数、復習カード数、学習ステップ、Graduating interval…専門用語が多く、何をどう設定すればいいか分かりにくいのが現実です。

後述する「IELTS学習に最適なAnki設定」を参考にしてください。

デメリット2:iPhoneアプリは有料(約3,500円)

AnkiMobile(iOS版)は3,500円の買い切りです。

これはAnki開発チームへの支援を兼ねた価格設定ですが、無料アプリに慣れている人には高く感じるかもしれません。

ただし、一度購入すれば永続的に使えるため、長期的に見ればコスパは悪くありません。

デメリット3:デッキ選びに迷う

AnkiWebには数多くのIELTS向けデッキが公開されていますが、品質はピンキリです。どれを選べばいいか迷う人が多いのも事実です。


IELTS向けAnkiデッキおすすめ5選【無料/有料別】

IELTS学習に使えるAnkiデッキを厳選しました。日本語対応の有無、収録語数、特徴を比較してください。

IELTS向けAnkiデッキ比較表

デッキ名

価格

収録語数

日本語訳

音声

例文

おすすめ度

実践IELTS英単語3500

無料

3,500語

あり

なし

あり

★★★★☆

Cambridge IELTS Advanced

無料

約1,000語

なし

あり

あり

★★★☆☆

4000 IELTS words with IPA

無料

4,000語

なし

なし

なし

★★☆☆☆

IELTS 3500(note販売)

有料

3,500語

あり

あり

あり

★★★★★

自作デッキ

無料

自由

自由

自由

自由

★★★☆☆

無料デッキ3選

1. 実践IELTS英単語3500(AnkiWeb)

ダウンロード先: AnkiWeb

旺文社の定番単語帳「実践IELTS英単語3500」をベースにしたデッキです。日本語訳と例文が収録されており、日本人学習者には最も使いやすい選択肢です。

メリット: - 日本語訳あり - スコア別にレベル分けされている - 例文で文脈とともに学習可能

デメリット: - 音声がない(別途単語帳の音声を利用する必要あり)

2. Cambridge Vocabulary for IELTS Advanced

ダウンロード先: AnkiWeb

Cambridge公式のIELTS語彙教材をベースにしたデッキです。上級者向けの語彙が中心で、7.0以上を目指す人に適しています。

メリット: - 英語の例文と音声が充実 - アカデミックな語彙が豊富

デメリット: - 日本語訳がない(英英で学習) - 初心者には難しい

3. 4000 IELTS words with IPA

ダウンロード先: AnkiWeb

4,000語を収録した大容量デッキ。IPA(国際音声記号)が付いているため、発音学習に役立ちます。

メリット: - 語数が多い - 発音記号(IPA)付き

デメリット: - 日本語訳なし - 例文なし - 品質にムラあり

有料デッキ

4. IELTS 3500(note販売)

購入先: note

「実践IELTS英単語3500」をベースに、全単語に例文・音声・画像を追加した高品質デッキです。

メリット: - 音声・画像・例文が全単語に付属 - 視覚的に記憶しやすい - 日本語訳あり

デメリット: - 有料(価格は販売ページを確認) - 元の単語帳の購入が推奨される

自作デッキという選択肢

時間に余裕がある人は、自分でデッキを作成するのも一つの方法です。

自作のメリット: - 自分が覚えられない単語だけに絞れる - 作成過程で記憶に残る - 完全に自分好みにカスタマイズ可能

自作のデメリット: - 非常に時間がかかる(1単語あたり2-3分) - 3,500語なら約175時間かかる計算

結論として、時間効率を重視するなら既存デッキの利用がおすすめです。


IELTS学習に最適なAnki設定【具体的な数値付き】

Ankiの設定は学習効率に大きく影響します。以下の設定値は、IELTS学習者に最適化した推奨値です。

Anki設定早見表(IELTS学習向け)

設定項目

推奨値

説明

New cards/day

20-30枚

1日に学習する新規単語数

Maximum reviews/day

150-200枚

1日の復習上限

Learning steps

1m 10m 1d

新規カードの学習間隔

Graduating interval

1日

「簡単」で卒業する間隔

Easy interval

4日

「非常に簡単」の間隔

Starting ease

250%

初期の易しさ係数

Interval modifier

100%

間隔の調整係数

設定手順(詳細解説)

1. 新規カード数の設定(New cards/day)

推奨値: 20-30枚/日

デッキ横の「歯車マーク」→「Options」→「New Cards」タブで設定します。

  • 初心者・忙しい人: 20枚/日
  • 中級者: 25枚/日
  • 上級者・時間がある人: 30枚/日

新規カード数を増やしすぎると、復習カードが溜まって挫折の原因になります。まずは20枚から始めて、余裕があれば増やしましょう。

2. 復習カード数の設定(Maximum reviews/day)

推奨値: 150-200枚/日

「Reviews」タブで設定します。

復習カードは絶対にスキップしないのが鉄則です。復習を飛ばすと忘却曲線の効果が失われます。

上限を設定することで、1日の学習量を予測可能にできます。

3. 学習ステップの設定(Learning steps)

推奨値: 1m 10m 1d(1分、10分、1日)

新規カードを覚えるまでの復習間隔です。

  • 1m: 間違えた直後に1分後に再表示
  • 10m: 正解なら10分後に再表示
  • 1d: さらに正解なら翌日に再表示

この設定により、短期記憶から長期記憶への移行を促進します。

4. Graduating interval

推奨値: 1日

学習ステップを完了した後、復習カードに移行するまでの間隔です。1日に設定することで、翌日に再度確認できます。


Ankiが難しいと感じる人への代替アプリ3選

正直に言うと、Ankiは万人向けではありません

設定が複雑で、UIも古く、使いこなすには学習コストがかかります。「もっと手軽にIELTS単語を学習したい」という人には、以下の代替アプリをおすすめします。

代替アプリ比較表

アプリ名

価格

IELTS対応

忘却曲線

使いやすさ

mikan

無料/有料

△(TOEIC中心)

★★★★★

WordSprint

無料

◎(IELTS特化)

★★★★☆

Quizlet

無料/有料

★★★★☆

mikan - 手軽さ重視なら

公式サイト: mikan公式

  • メリット: UIが直感的、学習習慣をつけやすい
  • デメリット: IELTS専用コンテンツが少ない、忘却曲線の実装が限定的

WordSprint - 忘却曲線+IELTS特化なら

公式サイト: WordSprint

  • メリット: IELTS特化の語彙リスト、忘却曲線に基づく復習、シンプルなUI
  • デメリット: 語数がAnkiの共有デッキより少ない

開発者として正直に言うと、WordSprintはAnkiの「忘却曲線による復習」というメリットを活かしつつ、設定の複雑さを排除したアプリとして開発しました。

Ankiの設定が面倒だと感じる人は、ぜひ試してみてください。

Quizlet - 自作カード派なら

公式サイト: Quizlet公式

  • メリット: カード作成が簡単、ゲーム感覚で学習可能
  • デメリット: 無料版は広告あり、忘却曲線の実装が弱い

忘却曲線アルゴリズム比較:Anki vs WordSprint

「忘却曲線を使った学習」と言っても、アプリによって実装方法は異なります。ここでは、AnkiとWordSprintのアルゴリズムを技術的な観点から比較します。

AnkiのSM-2アルゴリズムとは

AnkiはPoland生まれのSuperMemo 2(SM-2)アルゴリズムを採用しています。

SM-2の特徴: - 1987年にPiotr Wozniak氏が開発 - 各カードに「易しさ係数(Ease Factor)」を設定 - 回答の正誤に応じて係数を調整し、復習間隔を決定

計算式(簡略化):

次の復習間隔 = 前回の間隔 × 易しさ係数

間違えると係数が下がり、復習間隔が短くなります。正解し続けると係数が上がり、間隔が長くなります。

WordSprintの忘却曲線実装

WordSprintでは、エビングハウスの忘却曲線を現代の認知科学研究に基づいて実装しています。

WordSprintの特徴: - 固定の復習タイミング(1日後、3日後、7日後、14日後、30日後) - シンプルで予測しやすい - IELTS学習者の実データに基づいて最適化

どちらが効率的か?

観点

Anki (SM-2)

WordSprint

カスタマイズ性

★★★★★

★★☆☆☆

使いやすさ

★★☆☆☆

★★★★★

科学的根拠

★★★★☆

★★★★☆

IELTS特化度

★★☆☆☆

★★★★★

結論: - カスタマイズ重視ならAnki - 手軽さ+IELTS特化ならWordSprint


よくある質問(FAQ)

Q: AnkiでIELTS何点を目指せる?

A: デッキの語彙レベルによります。

  • 実践IELTS英単語3500デッキ: 6.0-7.0
  • Cambridge IELTS Advanced: 7.0-8.0

IELTS 7.0には約6,000-10,000語の語彙力が必要とされています。3,500語のデッキを完璧にしても、それだけでは7.0到達は難しいかもしれません。

Q: Ankiデッキは自作すべき?

A: 時間対効果で判断してください。

  • 自作のメリット: 自分の弱点に特化できる、作成過程で記憶に残る
  • 自作のデメリット: 非常に時間がかかる(3,500語なら約175時間)

既存の高品質デッキを使い、覚えられない単語だけ追加でカスタマイズするのが現実的です。

Q: iPhoneでAnkiを使うには?

A: 3つの選択肢があります。

  1. AnkiMobile(3,500円): 公式アプリ、フル機能
  2. AnkiWeb(無料): ブラウザ経由、機能制限あり
  3. 代替アプリ(無料): WordSprint等のIELTS特化アプリ

コストを抑えたい場合は、PCでAnki、外出先ではWordSprintという併用もおすすめです。

Q: Ankiの復習が溜まってしまったら?

A: 以下の対策を試してください。

  1. 新規カード数を一時的に0にする: 復習に集中
  2. 1日の学習時間を確保する: 最低30分
  3. 「Custom Study」を活用: 復習のみのセッションを作成

復習カードを無視し続けると、忘却曲線の効果が失われます。溜まったら一度リセットする勇気も必要です。


まとめ:Ankiか専用アプリか、あなたに合った選択を

AnkiでIELTS単語を学習する方法を解説しました。

Ankiがおすすめな人: - 設定をカスタマイズしたい - PCでの学習が中心 - 無料で高機能を求める

専用アプリ(WordSprint等)がおすすめな人: - 設定は最小限にしたい - スマホで手軽に学習したい - IELTS特化のコンテンツがほしい

どちらを選んでも、継続することが最も重要です。自分に合った方法で、IELTS目標スコア達成を目指してください。


参考文献・出典

  • Wozniak, P. (1990). Optimization of repetition spacing in the practice of learning. University of Technology, Poland.
  • Ebbinghaus, H. (1885). Memory: A Contribution to Experimental Psychology.
  • AnkiWeb 共有デッキ
  • IELTS公式サイト

この記事は、IELTS 6.5を取得し、単語学習アプリ「WordSprint」を開発したKo Inoueが執筆しました。記事内容は2026年2月時点の情報です。