「IELTSの受験料って、こんなに高いの?」
初めてIELTSの申し込みページを開いた方の多くが、この金額に驚きます。TOEICの3倍以上、英検1級の2倍以上。決して気軽に払える金額ではありません。
先に結論をお伝えすると、**2026年現在、日本でのIELTS受験料は27,500円(税込)**です。ペーパー版・コンピューター版とも同額で、主要な受験団体(ブリティッシュ・カウンシル/IDP/JSAF)の間でも基本的に差はありません。
この記事では、IELTS 6.5を取得した開発者(Ko Inoue)が、団体別の受験料の違い、キャンセル料や日程変更などの諸費用、他の英語試験との比較、そして高い受験料を無駄にしないための対策まで、費用面の疑問をまとめて解説します。
この記事でわかること: - 2026年最新のIELTS受験料(通常版・UKVI版) - 受験団体別の料金と選び方 - キャンセル料・日程変更手数料・再採点費用 - TOEFL・英検・TOEICとの受験料比較 - 受験回数を減らして総費用を抑える方法
IELTSの受験料はいくら?【2026年最新】
まず、受験料の全体像を押さえましょう。
通常のIELTS(Academic / General Training)は27,500円
2026年現在、日本国内での通常のIELTS受験料は**27,500円(税込)**です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 受験料 | 27,500円(税込) |
| モジュール | Academic / General Trainingとも同額 |
| 受験形式 | ペーパー版 / コンピューター版とも同額 |
| 含まれるもの | 4技能(リスニング・リーディング・ライティング・スピーキング)の受験、成績証明書(TRF) |
Academic(留学用)とGeneral Training(移住・就労用)で料金は変わりません。どちらを受けるべきか迷っている方は「IELTSアカデミックとジェネラルの違い」を参考にしてください。
また、ペーパー版とコンピューター版でも受験料は同じです。形式の違いによる有利・不利は「IELTSコンピューター受験完全ガイド」で詳しく解説しています。
IELTS for UKVI(英国ビザ申請用)は31,900円
英国のビザ申請に使うIELTS for UKVIは、通常版より高い**31,900円(税込)**です(IDP・日本英語検定協会の公表額。団体・会場により異なる場合があります)。
試験内容は通常のIELTSと同じですが、英国政府の定めるセキュリティ要件を満たした会場で実施されるため、料金が上乗せされています。
注意: 英国ビザの申請にUKVI版が必要かどうかは、ビザの種類や進学先によって異なります。通常版で足りるケースもあるため、申し込み前に必ず提出先の要件を確認してください。UKVI版を誤って申し込むと4,400円多く払うことになり、逆に通常版で申し込んでUKVI版が必要だった場合は再受験になります。
受験料は2025年9月に改定された
IELTSの受験料は、日本英語検定協会の発表により、2025年9月1日の申込分から25,380円→27,500円に改定されました。物価上昇に伴う試験運営費や物流コスト、為替変動が理由とされています。
ネット上の記事には改定前の「25,380円」のまま更新されていないものも多いため、注意してください。受験料は今後も改定される可能性があるので、申し込みの際は必ずIELTS公式サイトの受験料ページで最新の金額を確認しましょう。
受験団体別の受験料比較|ブリティッシュ・カウンシル / IDP / JSAF
日本では複数の団体がIELTSを運営していますが、「どこで受けると安いの?」という疑問を持つ方は多いはずです。
主要3団体の受験料は同じ27,500円
| 受験団体 | 受験料(税込) | 特徴 |
|---|---|---|
| 日本英語検定協会(ブリティッシュ・カウンシル共同運営) | 27,500円 | 英検でおなじみの団体。全国主要都市で実施 |
| IDP Education | 27,500円 | IELTS共同オーナー。コンピューター版の会場が多い |
| JSAF(IDP提携) | 27,500円 | 留学財団が運営。留学サポートとの連携が強み |
結論: どの団体で受けても受験料は基本的に同じです。
そもそもIELTSは、ブリティッシュ・カウンシル、IDP、ケンブリッジ大学英語検定機構の3者が共同で運営する試験です。日本ではブリティッシュ・カウンシルが日本英語検定協会と、IDPがJSAFなどと組んで試験を実施していますが、試験内容・採点基準・スコアの価値はどこで受けても同一です。
団体選びは「料金」ではなく「会場・日程・付帯サービス」で決める
受験料に差がない以上、団体選びのポイントは次の3つです。
- 会場の場所: 自宅や職場からアクセスしやすい会場があるか
- 試験日程: 希望する日程・形式(ペーパー / コンピューター)の空きがあるか
- 付帯サービス: 無料の対策教材、模擬試験、日程変更ポリシーなど
たとえば日本英語検定協会は初回の日程変更が無料(変更先に空席がある場合)という規定があり、スケジュールが不確定な方には安心材料になります。また、団体やテストセンターによっては時期限定のキャンペーンや割引コードを提供している場合があるため、申し込み前に各団体の公式サイトをチェックする価値はあります。
キャンセル料・日程変更・その他の費用
受験料以外にも、状況によって発生する費用があります。ここを知らずに申し込むと、思わぬ出費につながります。
キャンセル料は6,000円前後
申込後にキャンセルする場合、手数料が受験料から差し引かれて返金されます。
| 団体 | キャンセル手数料 | 備考 |
|---|---|---|
| 日本英語検定協会 | 6,300円(税込) | 申込締切まで可能。返金まで約1ヶ月 |
| IDP | 6,050円(税込) | 締切期日はテストセンターにより異なる |
| JSAF | 公式サイトで要確認 | 規定が変更される場合あり |
申込締切を過ぎてからのキャンセルは、原則として返金されません(重篤な疾患など特別な事情がある場合を除く)。「とりあえず申し込んでおく」はリスクがあるため、スケジュールがある程度固まってから申し込むのが安全です。
日程変更手数料
受験日をずらしたい場合の手数料も団体によって異なります。
- 日本英語検定協会: 初回は無料(変更先に空席がある場合のみ・申込締切まで)。2回目以降は1回につき6,300円(税込)
- IDP: 日程・会場・モジュール変更は6,050円(税込)
再採点(EOR)は15,000円
「スコアが実力より低い気がする」という場合、再採点(EOR: Enquiry on Results)を申請できます。IDPの場合、費用は15,000円です。
再採点でスコアが上がった場合は費用が返金される制度が一般的ですが、条件は団体により異なるため、申請前に必ず確認してください。
成績証明書(TRF)の追加発行
出願先に直接スコアを送付する場合、IDPでは5通まで無料、6通目以降は1通につき1,200円かかります(郵送方法により別途書留手数料などが発生する場合あり)。複数校に出願する予定の方は、この費用も見込んでおきましょう。
他の英語試験との受験料比較|TOEFL・英検・TOEIC
「IELTSは高い」と言われますが、実際に他の試験と比べてみましょう。
主要英語試験の受験料一覧【2026年】
| 試験 | 受験料(税込) | 主な用途 |
|---|---|---|
| IELTS | 27,500円 | 海外留学・移住・国内入試 |
| IELTS for UKVI | 31,900円 | 英国ビザ申請 |
| TOEFL iBT | US$195(円換算は為替による) | 海外留学(特に北米) |
| 英検1級 | 12,400円 | 国内入試・資格 |
| 英検準1級 | 10,400円 | 国内入試・資格 |
| TOEIC L&R | 7,810円 | 国内就職・昇進 |
※英検は2026年度・本会場の検定料。TOEIC L&Rは紙の公式認定証ありの場合(不要な場合は7,700円)。TOEFL iBTは2025年4月にUS$245からUS$195に値下げされました。円換算額は為替レートで変動するため、TOEFLテスト日本事務局で確認してください。
4技能試験としては標準的な価格帯
比較してわかるのは、次の2点です。
- TOEICや英検と比べると確かに高い。ただしこれらは測定範囲や用途が異なる試験(TOEIC L&Rは2技能のみ)
- 同じ4技能・留学用途のTOEFL iBTとは近い価格帯。為替レート次第では、TOEFLの方が安くなる場合もあれば、ほぼ同額になる場合もある
つまりIELTSの受験料は「4技能を人力採点(ライティング・スピーキングは試験官が採点)で測る国際試験」としては標準的な水準です。高く感じる最大の理由は金額そのものよりも、目標スコアに届かず複数回受験になったときに費用が倍々で膨らむことにあります。
TOEICのスコアしか持っていない方は、「IELTSとTOEICのスコア換算表」で現在地を把握してから受験計画を立てると、無駄な受験を減らせます。
受験料を無駄にしないための対策
ここからが本題です。27,500円という受験料で最も避けたいのは、準備不足のまま受験して、同じスコアのために何度も払うことです。受験回数が1回増えるだけで、参考書10冊分以上の出費になります。
1. 「お試し受験」の前に模擬テストで代用する
「まず一度受けて感覚を掴もう」という受け方は、IELTSでは高くつきます。試験の形式や時間感覚を知るだけなら、公式の無料サンプルテストや過去問で十分代用できます。
無料で使える公式リソースは「IELTS過去問を無料で入手する方法」にまとめています。本番の申し込みは、模擬テストで目標スコアに近い手応えを得てからでも遅くありません。
2. 目標スコアから逆算して受験日を決める
申し込んでから慌てて勉強を始めるのではなく、必要な勉強時間から逆算して受験日を設定する方が、結果的に受験回数を減らせます。現在のレベルと目標スコアの差ごとに必要な学習時間の目安は「IELTSの勉強時間ガイド」で解説しています。そもそもの目標スコアの決め方(バンドスコアの仕組みやレベル目安)は「IELTSスコア完全ガイド」を、日程の調べ方と申し込みの具体的な手順は「IELTS日程の調べ方と申し込み完全ガイド」を参考にしてください。
キャンセル料の項で触れた通り、締切後の返金は原則ありません。「申し込み=締切効果」で自分を追い込む戦略は有効ですが、それは学習計画とセットで初めて機能します。
3. 単語力を最優先で固める
受験回数を左右する最大の要因のひとつが語彙力です。リーディングもリスニングも、単語を知らなければテクニックでは埋められません。ライティング・スピーキングでも語彙の幅はスコア基準(Lexical Resource)に直結します。
私自身、IELTS対策で最も遠回りしたのが単語学習でした。単語帳のどこから手をつけるか毎回迷い、覚えたはずの単語を試験直前に忘れている。この非効率を解決するために、忘却曲線に基づいて「今日やるべき単語」を自動で提示するIELTS単語アプリ「WordSprint」を開発しました。開発者である私が言うのもなんですが、復習のタイミングをアプリに任せるだけで、単語学習の迷いと漏れは大幅に減ります。受験料1回分の何十分の一のコストで語彙の土台を作れるので、複数回受験のリスクを下げる投資としては割が良いはずです。
4. 申し込みは金額とポリシーを確認してから
最後に、申し込み時のチェックリストです。
- 受験料の最新金額を公式サイトで確認した(改定される場合がある)
- 通常版とUKVI版のどちらが必要か、提出先の要件を確認した
- キャンセル・日程変更のポリシーと締切を確認した
- 成績証明書の必要通数を確認した(6通以上は追加費用)
よくある質問(FAQ)
Q. IELTSの受験料はなぜ高いのですか?
ライティングとスピーキングを訓練を受けた試験官が人力で採点する4技能試験だからです。特にスピーキングは試験官との1対1の対面(またはビデオ通話)インタビューで、機械採点のテストより運営コストがかかります。同じ4技能留学試験のTOEFL iBT(US$195)と比べると、極端に高いわけではありません。
Q. どの団体で受けるのが一番安いですか?
主要団体(日本英語検定協会/IDP/JSAF)の通常受験料は27,500円で共通です。ただし、テストセンターによっては期間限定の割引やキャンペーンを実施していることがあるため、申し込み前に各団体の公式サイトを確認する価値はあります。恒常的な学割制度は基本的にありません。
Q. ペーパー版とコンピューター版で受験料は違いますか?
現在は同額(27,500円)です。過去には団体・形式によって金額が異なる時期もありましたが、2025年9月の改定以降、主要団体では統一されています。形式選びは料金ではなく、自分の得意な解答スタイル(手書きかタイピングか)で決めましょう。
Q. キャンセルしたら全額返金されますか?
いいえ。申込締切までにキャンセルした場合でも、手数料(日本英語検定協会は6,300円、IDPは6,050円)が受験料から差し引かれます。締切後のキャンセルは、重篤な疾患などの特別な事情を除き返金されません。
Q. 受験料の支払い方法は?
多くの団体でクレジットカード決済に対応しています。利用できる支払い方法は団体・申込ページによって異なるため、各団体の申込画面で確認してください。
まとめ|受験料27,500円を「1回」で終わらせる
IELTS受験料のポイントを振り返ります。
- 2026年現在の受験料は27,500円(税込)。Academic / General、ペーパー / コンピューターとも同額
- UKVI版は31,900円。必要かどうかは提出先の要件を必ず確認
- 主要3団体(英検協会/IDP/JSAF)の料金は共通。団体選びは会場・日程・サービスで
- キャンセルは手数料6,000円前後、締切後は返金なし。申し込みは計画とセットで
- 最大の節約は受験回数を減らすこと。模擬テストでの実力確認と、単語力の土台作りが受験料を無駄にしない近道
IELTSの全体像をまだ掴めていない方は「IELTS完全ガイド」から読み始めるのがおすすめです。そして、受験料を1回で終わらせるための語彙対策には、忘却曲線ベースのIELTS単語アプリ「WordSprint」をぜひお試しください。
関連記事: - IELTS完全ガイド|試験概要から対策まで - IELTSとTOEICのスコア換算表|自分の現在地を知る
この記事は2026年8月時点の情報に基づいています。受験料・手数料は改定される可能性があるため、申し込み前に必ず各団体の公式サイト(日本英語検定協会・IELTS公式サイト(IDP)・JSAF)で最新情報を確認してください。
著者: Ko Inoue|IELTS 6.5取得。IELTS単語学習アプリ「WordSprint」開発者。


