IELTS

IELTS・TOEIC換算表|スコア別難易度と必要語彙数【2026年版】

WordSprint編集部 KoWordSprint編集部 Ko |
16分
IELTS・TOEIC換算表|スコア別難易度と必要語彙数【2026年版】

この記事で分かること

  • IELTS・TOEIC・TOEFL・英検の正確な換算表
  • 換算表を鵜呑みにできない理由(4技能と2技能の壁)
  • TOEICスコア別のIELTS目標達成戦略
  • 必要な語彙数の違いと効率的な学習法
  • よくある質問への回答

【結論】IELTS・TOEIC換算表と重要ポイント3つ

スコア換算表(CEFR基準)

以下は、CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)を基準にした換算表です。

IELTS

TOEIC L&R

TOEFL iBT

英検

CEFR

レベル目安

9.0

120

C2

ネイティブ同等

8.5

117-119

C2

熟練者

8.0

970-990

110-116

1級+

C1

上級者

7.5

945-970

102-109

1級

C1

上級者

7.0

870-945

94-101

1級

C1

準上級

6.5

820-870

79-93

準1級+

B2

中上級

6.0

740-820

60-78

準1級

B2

中上級

5.5

600-740

46-59

2級+

B1

中級

5.0

550-600

35-45

2級

B1

中級

4.5

500-550

準2級

A2

初中級

4.0

450-500

3級

A2

初級

出典: 各試験の公式情報およびCEFR対照表を基に作成。換算値は目安であり、公式には発表されていません。

換算表を見る前に知っておくべき3つのポイント

1. 公式の換算表は存在しない

IELTS、TOEIC、TOEFLの運営元が公式に「◯点=△点」という換算表を発表したことはありません。上記の表は、CEFRレベルを基準にした「目安」です。

2. TOEICは2技能、IELTSは4技能

TOEICのL&Rテストはリスニングとリーディングのみ。IELTSはこれに加えてスピーキングとライティングが必須です。この差は大きいです。

3. TOEIC高得点でもIELTSで苦戦する人は多い

TOEIC 900点台でも、IELTS初受験で5.5〜6.0という人は珍しくありません。アウトプット力(話す・書く)は別途対策が必要です。


IELTSとTOEICの違い【5つの観点で徹底比較】

前提: IELTSには「Academic(大学進学用)」と「General Training(移住・就労用)」の2種類があります。本記事では、留学で使われるAcademicを対象に比較します。

比較表

項目

IELTS

TOEIC L&R

測定技能

4技能(L/R/W/S)

2技能(L/R)

試験時間

約2時間45分

約2時間

受験料

25,380円〜

7,810円

スコア有効期限

2年間

なし(ただし企業により2年以内を求めることも)

主な用途

海外留学・移住・就労ビザ

就職・昇進・社内評価

出題形式

記述式(手書き含む)

マークシート

難易度

高い

中程度

1. 測定技能の違い(最大の違い)

TOEIC L&R - リスニング:45分(100問) - リーディング:75分(100問) - 合計:200問のマークシート

IELTS - リスニング:30分(40問) - リーディング:60分(40問) - ライティング:60分(2問、記述式) - スピーキング:11-14分(対面インタビュー)

重要なポイント: TOEICは「正解を選ぶ」テスト、IELTSは「答えを作り出す」テストです。この違いが、換算表通りにいかない最大の理由です。

2. 難易度の違い

なぜIELTSの方が難しいと言われるのか?

観点

TOEIC

IELTS

語彙レベル

ビジネス英語中心

アカデミック英語含む

解答形式

4択マーク

記述・空欄補充・エッセイ

スペリング

不要

必須(減点対象)

文法ミス

影響なし

ライティングで減点

実体験: 私はTOEIC 850点の状態でIELTS対策を始めましたが、ライティングTask 2(エッセイ)が壊滅的でした。「読める・聞ける」と「書ける・話せる」は全く別のスキルだと痛感しました。

3. 費用と受験頻度

項目

IELTS

TOEIC L&R

受験料

25,380〜27,500円

7,810円

年間実施回数

ほぼ毎週(会場による)

年10回

結果発表

3〜5日(PC版)/13日(紙版)

約17日後

IELTSは受験料がTOEICの約3倍と高額なため、「とりあえず受けてみる」が難しい試験です。事前準備が重要になります。

4. 認知度と活用場面

TOEIC が有効な場面 - 日本国内の就職活動 - 社内の昇進・昇格要件 - 語学力のベースライン証明

IELTS が必須な場面 - 海外大学への進学(特にイギリス・オーストラリア) - 海外大学院への出願 - 英語圏への移住ビザ申請(カナダ、オーストラリアなど) - 海外での就労ビザ取得

注意: 海外留学にTOEICは基本的に使えません。「TOEIC 900あるから大丈夫」という認識は危険です。

5. スコアの意味

TOEICのスコア - 10〜990点のスケールで、5点刻み - 「何点以上でこのレベル」という明確な基準はない - 企業ごとに求めるスコアが異なる

IELTSのスコア - 1.0〜9.0のバンドスコア、0.5刻み - 4技能それぞれと総合(Overall)スコアが出る - 大学ごとに「Overall 6.5、各セクション6.0以上」など明確な基準がある


【重要】換算表を鵜呑みにできない3つの理由

理由1: スピーキング・ライティングの壁

TOEICで900点以上を取っても、IELTSのスピーキングとライティングは別途対策が必要です。

私の経験:

セクション

TOEIC 850時点の予想

IELTS初受験の結果

リスニング

6.5

6.0

リーディング

6.5

6.5

ライティング

6.0

5.0

スピーキング

6.0

5.5

Overall

6.5

5.5

リーディングは予想通りでしたが、ライティングとスピーキングで大きくスコアを落としました。特にライティングTask 2は、250語以上のエッセイを40分で書く必要があり、これはTOEICでは一切鍛えられないスキルです。

理由2: アカデミック英語への対応

IELTSのリーディングには、科学論文や学術的なトピックが頻出します。

TOEICとIELTSの頻出トピック比較:

TOEIC

IELTS

会議の日程調整

環境問題の研究

製品の発注

都市計画の歴史

社内メール

心理学の実験

店舗の営業時間

言語発達理論

TOEICはビジネスシーン中心ですが、IELTSはアカデミックな内容が多く、専門的な語彙力が求められます。

理由3: 「正解を選ぶ」と「答えを作る」の違い

TOEICは4択問題なので、消去法や文脈からの推測で正解できることがあります。しかし、IELTSは:

  • リスニング:聞き取った内容を「書く」
  • リーディング:空欄に「単語を書く」
  • ライティング:エッセイを「ゼロから書く」
  • スピーキング:質問に「自分の言葉で答える」

重要: 「なんとなく分かる」では通用しません。正確なスペリング、適切な語彙選択、論理的な構成力が必要です。


TOEIC → IELTS 目標スコア別の学習戦略

TOEIC 600台 → IELTS 5.5 を目指す場合

現状分析: - 基礎的なリスニング・リーディング力はある - 語彙力は約3,000語程度 - アウトプット経験はほぼゼロ

必要な学習期間: 約4〜6ヶ月

学習戦略: 1. 最初の1ヶ月: 基礎文法の総復習 + IELTS形式に慣れる 2. 2〜3ヶ月目: リスニング・リーディングの問題演習 + 語彙強化 3. 4〜6ヶ月目: ライティング・スピーキング集中対策

語彙目標: 約4,000語(IELTS頻出1,000語を追加)

TOEIC 700台 → IELTS 6.0 を目指す場合

現状分析: - インプットスキルは一定レベル - 語彙力は約4,000語程度 - アウトプットの基礎練習が必要

必要な学習期間: 約3〜4ヶ月

学習戦略: 1. 最初の2週間: IELTS模試を受けて弱点を把握 2. 1〜2ヶ月目: 弱点セクション集中対策 + 語彙強化 3. 3〜4ヶ月目: 全セクション総合演習 + 模試

語彙目標: 約5,000語

TOEIC 800台 → IELTS 6.5 を目指す場合

現状分析: - リスニング・リーディングは6.0〜6.5レベル - 語彙力は約5,000語程度 - スピーキング・ライティング対策が鍵

必要な学習期間: 約2〜3ヶ月

学習戦略: 1. 最初の1ヶ月: ライティングTask 1/Task 2の型を習得 2. 2ヶ月目: スピーキングPart 2/Part 3の練習 3. 3ヶ月目: 総合演習 + 模試で仕上げ

語彙目標: 約6,000語

私の経験: TOEIC 850からIELTS 6.5を達成するまで、約3ヶ月かかりました。特にライティングの型(Introduction → Body → Conclusion)を覚えることで、スコアが5.0から6.5に上がりました。

TOEIC 900台 → IELTS 7.0 を目指す場合

現状分析: - インプットスキルは高い - 語彙力は約6,000語程度 - 高度なアウトプット力が求められる

必要な学習期間: 約2〜4ヶ月

学習戦略: 1. 継続的に: アカデミック語彙の強化 2. ライティング: バンド7の評価基準を意識した練習 3. スピーキング: 複雑な文構造・幅広い語彙を使う練習

語彙目標: 約7,000〜8,000語

注意: TOEIC 900以上でも、IELTS 7.0は簡単ではありません。多くの大学院では「Overall 7.0以上、各セクション6.5以上」といった条件があり、1つでも6.0があるとOverall 7.0でも不合格になることがあります。


【独自データ】必要語彙数の違い

TOEIC と IELTS の必要語彙数比較

WordSprintアプリの439人のユーザーデータと、各種研究データを基に分析しました。

目標スコア

TOEIC

IELTS(総語彙数)

IELTS専用語彙

入門

約3,000語

約4,000語(5.0)

約2,500語

中級

約4,000語(700点)

約5,000語(5.5)

約3,000語

中上級

約5,000語(800点)

約6,000語(6.5)

約3,500語

上級

約6,000語(900点)

約8,000語(7.0)

約4,500語

補足: 「総語彙数」は基礎語彙(中学・高校レベル)を含む数、「IELTS専用語彙」は新たに覚える必要がある語彙数です。TOEIC高得点者は基礎語彙を持っているため、IELTS専用語彙(約3,500語)を追加学習すれば6.5は十分狙えます。

ポイント: IELTSの方が同じレベルでも1,000〜2,000語多く必要です。これはアカデミック語彙(academic vocabulary)が加わるためです。

TOEICからIELTSへ移行する際に不足する語彙

TOEICで高得点を取れる人でも、IELTSで必要になる語彙は異なります。

不足しやすい語彙カテゴリ:

カテゴリ

TOEIC

IELTS

環境問題

sustainability, biodiversity

頻出

都市計画

infrastructure, urbanization

頻出

心理学

cognition, stimulus

頻出

社会学

demographic, socioeconomic

頻出

歴史

civilization, revolution

頻出

効率的な語彙強化の方法

TOEICからIELTSへ移行する際、ゼロから語彙を覚え直す必要はありません。

ステップ1: 現在の語彙力を把握 - TOEICで覚えた語彙はIELTSでも有効 - 特にビジネス系リーディングは活かせる

ステップ2: IELTS頻出語彙を追加 - 約1,500〜2,000語のIELTS特有語彙を追加 - 「実践IELTS英単語3500」などの教材が効果的

ステップ3: アウトプットで定着 - ライティングで使う練習をする - 「知っている」から「使える」へ


よくある質問(FAQ)

Q1: TOEICで何点取ればIELTS 6.5が取れますか?

A: 目安としてはTOEIC 800〜870点ですが、単純にスコアを持っていれば取れるわけではありません。

TOEIC 850点でもIELTS初受験で5.5だった私の経験から言えることは: - リスニング・リーディングは換算表通りのスコアが出やすい - スピーキング・ライティングは別途2〜3ヶ月の対策が必要

Q2: IELTSとTOEIC、どっちが難しいですか?

A: 一般的にIELTSの方が難しいとされています。

観点

難しい方

理由

技能数

IELTS

4技能 vs 2技能

出題形式

IELTS

記述式・エッセイあり

語彙レベル

IELTS

アカデミック英語含む

受験料

IELTS

3倍以上高い

ただし、「どちらが難しいか」より「どちらが自分の目的に合っているか」で選ぶべきです。

Q3: TOEICのスコアを持っていれば海外留学できますか?

A: 基本的にはできません。

海外の大学・大学院は、ほぼ例外なくIELTSまたはTOEFLのスコアを要求します。TOEICは日本・韓国以外での認知度が低く、アカデミックな英語力の証明としては認められていません。

例外: 一部の語学学校やワーキングホリデービザではTOEICが使えることもあります。

Q4: TOEIC 900点なのにIELTS 6.0しか取れませんでした。なぜ?

A: よくあるケースです。主な原因は:

  1. スピーキング・ライティングの対策不足 - TOEIC L&Rでは鍛えられないスキル
  2. IELTS形式への不慣れ - 問題形式が全く異なる
  3. アカデミック語彙の不足 - TOEICとは出題範囲が違う

対策: IELTS専用の対策を2〜3ヶ月行えば、7.0レベルまで到達可能です。

Q5: IELTSの勉強はTOEIC対策にもなりますか?

A: はい、特にリスニング・リーディングスキルは共通して向上します。

ただし、IELTSで学ぶアカデミック語彙はTOEICにはあまり出題されないため、TOEIC専用の問題演習も必要です。


まとめ:TOEIC保有者がIELTS対策を始めるなら

重要ポイントの整理

  1. 換算表は目安 - TOEIC 800 ≒ IELTS 6.0だが、単純換算は危険
  2. 4技能対策が必須 - スピーキング・ライティングは別途練習が必要
  3. 語彙の追加学習 - IELTS頻出のアカデミック語彙を1,500〜2,000語追加
  4. 学習期間の目安 - TOEIC 800→IELTS 6.5で約2〜3ヶ月

今日から始める3ステップ

ステップ1: 現状把握 - 無料のIELTS模試を受けて、現在のレベルを確認 - 弱点セクションを特定

ステップ2: 語彙強化 - TOEIC語彙 + IELTS頻出語彙を効率的に学習 - 毎日30分、継続的に

ステップ3: アウトプット練習 - ライティング:週に2〜3本のエッセイ練習 - スピーキング:毎日10分の音読・独り言練習


IELTS対策の語彙学習を効率化したい方は、忘却曲線に基づいた復習システムで学習できるアプリがおすすめです。

👉 WordSprintで無料体験を始める


著者情報

Ko Inoue WordSprintアプリ開発者。TOEIC 850点の状態からIELTS対策を開始し、約3ヶ月で6.5を達成。439人の学習データ分析と自身の経験を基に、効率的な英語学習法を発信中。


関連記事